どうもゆーすPです。7月半ばということで、早くも2019年の半分が終わってしまいました…ということで恒例?の上半期ベストです。毎年やってるんでやらなきゃという変な義務感に駆られておりますが、正直今年はそこまで手広く聴けてないので定番どころが多いです。まずはアルバム編から。次回ベストトラックを投稿します。(並び順はアルファベット順であってランキングではありません)
Angelo De Augustine / Tomb
Sufjan Stevens主宰レーベル所属のSSWによる3枚目。Sufjanを思わせるアコースティックサウンドと囁くような優しい歌声がノスタルジーを誘う。
Billie Eilish / When We All Fall Asleep, Where Do We Go?
2019年の新たなスター。ASMRサウンド、囁くようなBillieの歌声、唸るようなサブベース、そして悪夢、金縛り、奇妙な体験。そのどれもがキャッチーでありながら新鮮で独創的。
Blarf / Cease & Desist
兎にも角にもぶっ飛んでいる。コメディアンのEric Andreによる(ブラック)ユーモアが炸裂した1枚。マリオのお馴染みの効果音からマイブラがYMMRで炸裂させるごとき轟音ノイズまで、ハイパーリアルとコラージュの洪水が押し寄せる30分。
Freddie Gibbs & Madlib / Bandana
Freddie Gibbs & Madlib名義としては(恐らく)2014年リリースの名作Piñata以来となるフルレンス。グーグル翻訳による英語の日本語読みから始まるのが特徴的な本作は、全てのビートがiPadで制作されたということが話題となった。
Kevin Abstract / Arizona Baby
昨年リリースの“iridescence”が話題となったBrockhamptonの創設者Kevinによる3rdアルバム。アメリカ社会が抱えるマイノリティやアイデンティティの問題に真摯に向き合いながら、自分は何者であるかを模索した内省的な作品。
The National / I Am Easy To Find
2017年リリースの”Sleep Well Beast”が高評価を獲得し、USインディーの代表的存在としての地位を確立させたThe Nationalによる2年ぶりの新作。ソリッドで洗練されたサウンドは前作路線を踏襲しつつ、女性ボーカルの起用などによってよりカラフルな音像に仕上がっている。
Rico Nasty & Kenny Beats / Anger Management
かつてLil Yatchyのシュガートラップに憧れていたRico Nastyは、Kenny Beatsと出会い、Death Gripsを思わせるヘヴィーでハイヴォルテージなラップへと劇的な変化を遂げた。9曲を19分で駆け抜ける本作で、彼女の圧倒的なエネルギーを是非感じて欲しい。
Toro Y Moi / Outer Peace
Toro Y Moiにどこか取っ掛かりにくさを感じていた私だったが、このファンク・ディスコ路線のToro Y Moiはドンピシャだった。フジロックでのパフォーマンスが楽しみ。
Vampire Weekend / Father of the Bride
VW待望の4作目。アフロビートとバロックポップの見事な融合によって演出される祝祭感溢れるサウンドは健在。一方で政治的社会的問題を提示する含蓄のある知的な歌詞を私は未だに解き明かすことができていない。個人的には宗教的な語彙が前作以上に(前作も多かったが)散りばめられており、これが作品を紐解く一つのヒントになると思っている。
Wallows / Nothing Happens
このWallowsのデビューALを聴いていると、なんとなく2000年代後半〜2010年代前半のシーンを思い出す。USインディーロックがシーンの中心にあった時代、沢山のインディーロックバンドが現れては消えていった。Wallowsは、そんなほんの少し前のシーンの、Apple Musicがなかった時代の(私はMusic Unlimitedを使ってたりしていた)雰囲気を思い出させてくれた。
ということで10枚紹介しました。
次回(トラック編)に続きます。