ゆーすPのインディーロック探訪

とあるPのインディーロック紹介ブログ。インディーからオルタナ、エレクトロ、ヒップホップまで。

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

煌めき、色付く、僕らの世界ーDisc Review : Phoenix / Ti Amo

煌めき、色付く、僕らの世界 ディスクレビュー : Phoenix / Ti Amo (2017) Phoenixというバンドはまさに理想のストーリーを経て成長してきた。それは1stアルバムにして大傑作を作り上げその後の活動に苦悩したThe Strokesとも、大ヒット曲が一曲だけひとり歩…

<フジロック直前特集>LCD Soundsystem"All My Friends"のカバー曲まとめ

さあ今日からフジロックだな。何度も言うけど俺は行けない。悔しくなんかない。いや、悔しいに決まってる。何と言っても29日、ホワイトステージのヘッドライナーは"LCD Soundsystem"。あの大名曲、"All My Friends"が苗場に響き渡るのだろう。フジロック組の…

21人の一匹狼が描く新たなスタンダードーDisc Review : 欅坂46 / 真っ白なものは汚したくなる

21人の一匹狼が描く新たなスタンダード ディスクレビュー : 欅坂46 / 真っ白なものは汚したくなる (2017) 彼女達は、深刻な自己矛盾を抱えている。CDを出せばチャートで一位を獲得、幾多のTV出演を果たし、ライブをやれば満員御礼、そんな日本のアイドル界、…

"EDMの象徴"によるファンクへの転回が意味するものーDisc Review : Calvin Harris / Funk Wav Bounces : Vo.1

"EDMの象徴"によるファンクへの転回が意味するもの Disc Review : Calvin Harris / Funk Wav Bounces : Vo.1 (2017) 確かに私は、サマソニにカルヴィンハリスがヘッドライナーとして出演することが決まった時、なんだカルヴィンハリスか。と肩を落とした。昨…

「分断した社会」を乗り越えるためにーDisc Review : Broken Social Scene / Hug of Thunder

「分断した社会」を乗り越えるために Disc Review : Broken Social Scene / Hug of Thunder (2017) このカナダのスーパーグループバンドがバンド名に"Broken Social Scene"という名前を付けたのは、まさに運命だったのかもしれない。二回の世界大戦とその後…

テイラー・スウィフトをも魅了する煌びやかなポップネスーDisc Review:Haim / Something To Tell You

テイラー・スウィフトをも魅了する煌びやかなポップネス Disc Review:Haim / Something To Tell You (2017) Haimの名前を聴いたのは何年ぶりだろう。1stアルバム"Days Are Gone"のリリースが2013年だから……もう4年も前のことじゃないか……いやはや時が経つの…

夏に聴きたいインディーロックのアンセム10選

いやはや、夏ですね、皆さん。夏フェスですか?フジロック行く?ふーん。よかったね。私ですか?フジロックめちゃくちゃ行きたいですよ?そりゃあLCDとかめちゃくちゃ見たいですよ?行くのかって?行けねえんだそれが。そこで、夏フェス行かない皆さん、自宅…

『The Story of O.J.』から考える黒人の権利要求における多様性―Song Review : Jay Z / The Story of O.J.

『The Story of O.J.』から考える黒人の権利要求における多様性 Song Review : Jay Z / The Story of O.J. (2017) さて、6月30日に突如ニューアルバムをリリースし、世界中のシーンの注目を攫ったJay Zの”4:44”。この作品は発売当初は”TIDAL”のみの配信であ…

「上手くやれない」すべての人に。―Song Review:Arcade Fire / Creature Comfort

「上手くやれない」すべての人に。 Song Review : Arcade Fire / Creature Comfort (2017) 今月末27日に5作目となるニューアルバム"Everything Now"の発売を控える我らがArcade Fire。そんなニューアルバムから先行配信されている"Creature Comfort"をご紹介…

2017年上半期ベストアルバム10選 : TOP 10 ALBUMS OF 2017 (JAN-JUNE)

と言うことで予告していたように、今回は2017年上半期の個人的良作アルバムを10枚ご紹介。前回同様、特に順位は付けず、順不同。(五十音順)