ゆーすPのインディーロック探訪

とあるPのインディーロック紹介ブログ。インディーからオルタナ、エレクトロ、ヒップホップまで。

彼女たちはガラスを割ることができないーSong Review : 欅坂46 / ガラスを割れ!

彼女たちはガラスを割ることができない

Song Review : 欅坂46 / ガラスを割れ!

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「彼女たちはガラスを割ることができない」などと書くと、彼女たちのメッセージを真っ向から否定しているように捉えられてしまうかもしれないがそうではない。私がこう書くのは、この点こそが「サイレントマジョリティー」や「不協和音」における反抗心と「ガラスを割れ!」におけるそれを分ける最たる特徴であると考えているからだ。

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日常と非日常、現実と理想ーDisc Review : Superorganism / Superorganism

日常と非日常、現実と理想

Disc Review : Superorganism / Superorganism (2018)

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私たちは音楽を携帯する。ウォークマンで、iPodで、スマホで、電車の中でも散歩中でもどこでも、音楽を聴くことができる世の中にいる。そんな現代社会において、音楽は非常に身近な存在だ。いつでもどこでも聴くことができる音楽は、もはや日常の一部となっているという人も多いだろう。

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「ヒップホップアイドル」を見つめなおすーSong Review : lyrical school / つれてってよ

「ヒップホップアイドル」を見つめなおす

Song Review : lyrical school / つれてってよ (2017)

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"Take me out" ――昔はThe Smiths*1から近年ではFranz Ferdinand*2まで、古今東西様々なアーティストによって紡がれてきたなんて事のない一節。でも、そんな手垢のついた"take me out"が日本語的に「つれてってよ」と表現されると、どこか真新しさというか、フレッシュな印象を受けてしまうのはなぜだろうか。

*1:The Smith "There Is A Right That Never Goes Out"

*2:Franz Ferdinand "Take Me Out"

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誰よりも説得力のある、責任のある”オールライト”ーSong Review : Kendrick Lamar / Alright

誰よりも説得力のある、責任のある”オールライト”

Song Review : Kendrick Lamar / Alright (2015)

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"we gon' be alright"と、彼は繰り返し歌った。シカゴで行われたトランプ氏の選挙集会に反トランプ派が押し寄せ、シュプレヒコールとして”we gon’ be alright”の大合唱が発生した。ケンドリックラマーのメッセージは、反トランプ派にとっての一つの「合言葉」となった。

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2017年ベストアルバム50選:TOP 50 ALBUMS OF 2017 [50-1]

2017年ベストアルバム50選:TOP 50 ALBUMS OF 2017 [50-1]

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どうもゆーすPです。早いものでもう2月です。もういい加減2018年モードにならんといけないのですが、2017年の総括第二弾ということで、今回は「アルバム編」です。ということで、ちぇけらっちょい*1

※前回同様コメントは随時更新していく予定です。 

 

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