ゆーすPのインディーロック探訪

とあるPのインディーロック紹介ブログ。インディーからオルタナ、エレクトロ、ヒップホップまで。

今年の夏は、彼らに決めた!ーSong Review : Friendly Fires / Love Like Waves

今年の夏は、彼らに決めた!

Song Review : Friendly Fires / Love Like Waves

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ついに。ついに待望の新曲が発表された。彼らの純粋な新曲としては*1なんと7年ぶりだという。いやはや、それにしても待った。2ndアルバム"Pala"をひっさげたツアー終了以降ずいぶんと音沙汰のない状況が続いたのち、突如ツイッターに謎の投稿をしたのが昨年の9月14日のこと。それ以降、新譜を匂わせる断片的な映像を公開しては、我々を期待させ、新曲はまだかまだかととことん焦らしてくれた。

*1:実は、Andy WeatherallとTimothy J Fairplayによるユニット、The Asphodellsとのコラボ名義で2014年にシングル"Before Your Eyes/Velo"を発表している。

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緩く、メロウに。ーDisc Review : Rejjie Snow / Dear Anime

緩く、メロウに。

Disc Review : Rejjie Snow / Dear Anime (2018)

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どうも、ゆーすPです。今回は期待の新人、アイルランド出身のラッパーRejjie SnowのデビューアルバムDear Animeを紹介します。久しぶりに今回はショートレビューです。(これに関してはBombay Bicycle Clubのフロントマンはデーモン・アルバーンになれるのかーDisc Review : Mr. Jukes / God First - ゆーすPのインディーロック探訪参照。当時、長ったらしいレビューばかりではなく、比較的マイナーなアーティストを紹介する短めの記事を書いていこうと考えていたのです。そして、これ以来全くこの「ショートレビュー」はやっていませんでしたので*1、「久しぶり」だ、ということです。)最近お堅い記事ばかりだったので、久々に緩くいきましょう。ということで、ではでは。

*1:今見直したら、これ以外に一回だけやっていました。ちなみにこちら⇒EDMならぬ"A"DM?―Disc Review : Kommode / Analog Dance Music - ゆーすPのインディーロック探訪

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孤独なカリスマか、残虐な犯罪者かーDisc Review : XXXTentacion / ?

孤独なカリスマか、残虐な犯罪者か

Disc Review : XXXTentacion / ? (2018)

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最近、このXXXTentacionの"?"をひたすら繰り返し聴いているのだが、私はこの作品がいまいちよくわからない。作品を通して纏わりつくタイトルの"?"に象徴されるようなアブストラクトさ、断片的とも言うべき一曲一曲の短さ、そして彼のスキャンダラスなパーソナリティ、そのどれもが作品の理解を容易にすることの妨げとして私の前に立ちはだかる。

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彼女たちはガラスを割ることができないーSong Review : 欅坂46 / ガラスを割れ!

彼女たちはガラスを割ることができない

Song Review : 欅坂46 / ガラスを割れ!

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「彼女たちはガラスを割ることができない」などと書くと、彼女たちのメッセージを真っ向から否定しているように捉えられてしまうかもしれないがそうではない。私がこう書くのは、この点こそが「サイレントマジョリティー」や「不協和音」における反抗心と「ガラスを割れ!」におけるそれを分ける最たる特徴であると考えているからだ。

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日常と非日常、現実と理想ーDisc Review : Superorganism / Superorganism

日常と非日常、現実と理想

Disc Review : Superorganism / Superorganism (2018)

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私たちは音楽を携帯する。ウォークマンで、iPodで、スマホで、電車の中でも散歩中でもどこでも、音楽を聴くことができる世の中にいる。そんな現代社会において、音楽は非常に身近な存在だ。いつでもどこでも聴くことができる音楽は、もはや日常の一部となっているという人も多いだろう。

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「ヒップホップアイドル」を見つめなおすーSong Review : lyrical school / つれてってよ

「ヒップホップアイドル」を見つめなおす

Song Review : lyrical school / つれてってよ (2017)

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"Take me out" ――昔はThe Smiths*1から近年ではFranz Ferdinand*2まで、古今東西様々なアーティストによって紡がれてきたなんて事のない一節。でも、そんな手垢のついた"take me out"が日本語的に「つれてってよ」と表現されると、どこか真新しさというか、フレッシュな印象を受けてしまうのはなぜだろうか。

*1:The Smith "There Is A Right That Never Goes Out"

*2:Franz Ferdinand "Take Me Out"

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誰よりも説得力のある、責任のある”オールライト”ーSong Review : Kendrick Lamar / Alright

誰よりも説得力のある、責任のある”オールライト”

Song Review : Kendrick Lamar / Alright (2015)

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―we gon' be alrightと、彼は繰り返し歌った。トランプ氏のシカゴの選挙集会に反トランプ派が押し寄せ、シュプレヒコールとして”we gon’ be alright”の大合唱が発生した。ケンドリックラマーのメッセージは、反トランプ派にとっての一つの「合言葉」となった。

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