ゆーすPのインディーロック探訪

とあるPのインディーロック紹介ブログ。インディーからオルタナ、エレクトロ、ヒップホップまで。

ゆーすPが選ぶタイのインディーロックの名曲10選

どうもこんにちは。

本日はまた嗜好を変えての楽曲紹介です。今回は特にタイの音楽をチョイスしました。

タイのポピュラーミュージックが「遅れている」などとの認識はもう一昔前の話。近年ではアジアの中でも優れた音楽産業が発達している国として、一躍グローバルな音楽シーンでのプレゼンスを高めているんです。

ということで、今回はそんな要注目のタイの音楽シーンから、インディーロックの良曲を10曲紹介。

続きを読む

2018年ベストアルバム50選:TOP 50 ALBUMS OF 2018 [50-1]

どうもご無沙汰しております。ゆーすPです。ここ半年ほど色々忙しくって、更新サボってました。すんません。ふと前回の更新を見たら1月になっていて、五ヶ月も放ったらかしにしていたのか…と反省。。もう誰も見てないんじゃないかこれ。笑

気を取り直して…超今更の2018年間ベストです。別にこの時期に無理してやらなくてもいいんじゃないかな、とか思ったりしましたが、やっぱりこれをやっとかないとサッパリ2019年に行けない気がして。笑

ということで、ではでは。

(コメントは随時追加いたします)

 

(アーティスト名 / アルバム名)

50. Fugenn and the White Elephants / Elevated Petal

f:id:vordhosbn:20190609225231j:plain

 

49. Barney Artist / Home Is Where Art The Art Is

f:id:vordhosbn:20190609225338j:plain

 

48. Everything Recorded / Everything Recorded by Richard Russell

f:id:vordhosbn:20190609225457j:plain

 

47. Khruangbin / Con Todo El Mundo

f:id:vordhosbn:20190609225535j:plain

 

46. Playboi Carti / Die Lit

f:id:vordhosbn:20190609225605j:plain

 

45. Waajeed / From the Dirt

f:id:vordhosbn:20190609225643j:plain

 

44. ゆるふわギャング / Mars Ice HouseⅡ

f:id:vordhosbn:20190609225716j:plain

 

43. Novo Amor / Birthplace

f:id:vordhosbn:20190614201902j:image

 

42. Let's Eat Grandma / I'm All Ears

f:id:vordhosbn:20190614202020j:image

 

41. Rejjie Snow / Dear Annie

f:id:vordhosbn:20190614202105j:image

 

40. MGMT / Little Dark Age

f:id:vordhosbn:20190614202142j:image

 

39. Speedy Ortiz / Twerp Verse

f:id:vordhosbn:20190614202227j:image

 

38. 麻倉もも / Peachy!

f:id:vordhosbn:20190614202356j:image

 

37. Noname / Room 25

f:id:vordhosbn:20190614202506j:image

 

36. Hop Along / Bark Your Head Off, Dog

 f:id:vordhosbn:20190614202559j:image

 

35. Kids See Ghosts / Kids See Ghosts

 f:id:vordhosbn:20190614212541j:image

 

34. Big Red Machine / Big Red Machine

 f:id:vordhosbn:20190614212553j:image

 

33. Courtney Barnett / Tell Me How You Really Feel

f:id:vordhosbn:20190614212620j:image

 

32. Монеточка / Русский Ковчег

f:id:vordhosbn:20190615024611j:image

 

31. George Clanton / Slide

 f:id:vordhosbn:20190614212644j:image

 

30. Denzel Curry / TA13OO

f:id:vordhosbn:20190614212725j:image

 

29. Against All Logic / 2012-2017

 f:id:vordhosbn:20190614212736j:image

 

28. The 1975 / A Brief Inquiry Into Online Relationships

f:id:vordhosbn:20190614212827j:image

 

27. Natalie Prass / The Future and the Past

f:id:vordhosbn:20190614212840j:image

 

26. Kanye West / ye

f:id:vordhosbn:20190614212856j:image

 

25. Migos / CultureⅡ

f:id:vordhosbn:20190614212909j:image

 

24. YamieZimmer / Arsonist Under

f:id:vordhosbn:20190614212924j:image

 

23. tofubeats / RUN

f:id:vordhosbn:20190614212940j:image

indiemusic.hatenadiary.jp

 

22. Michael Christmas / Role Model

f:id:vordhosbn:20190614214844j:image

 

21. Janelle Monea / Dirty Computer

f:id:vordhosbn:20190614214857j:image

 

20. Lil Baby / Street Gossip

f:id:vordhosbn:20190614214908j:image

 

19. ASAP Rocky / Testing

f:id:vordhosbn:20190614214922j:image

 

18. Negicco / MY COLOR

f:id:vordhosbn:20190614214934j:image

 

17. Mitsuki / Be the Cowboy

f:id:vordhosbn:20190614214947j:image

 

16. Vince Staples / FM!

f:id:vordhosbn:20190614214957j:image

 

15. Earl Sweatshirt / Some Rap Songs

f:id:vordhosbn:20190614215012j:image

 

14. Anderson .Paak / Oxnard

f:id:vordhosbn:20190614215027j:image

 

13. Jon Hopkins / Singularity

f:id:vordhosbn:20190614215042j:image

indiemusic.hatenadiary.jp

 

12. lyrical school / WORLD'S END

f:id:vordhosbn:20190614215053j:image

indiemusic.hatenadiary.jp  

11. Joey Purp / Quarterthing

f:id:vordhosbn:20190614215109j:image

indiemusic.hatenadiary.jp

 

10. 早見沙織 / JUNCTION

f:id:vordhosbn:20190614215123j:image

早見沙織と言ったら、バクマンやあの花、俺ガイルなどの大ヒット作品でメインキャストを務める超が付くほどの人気売れっ子声優である*1。と、こんな前置きを読んだら、なんだ声優かと敬遠してしまう人も多いかもしれないが、それは本当にもったいない。むしろ、声優の楽曲ということで敬遠してしまう人にこそ聴いて欲しい一枚である、と言った方が良いかもしれない。

60-80sのソウル、ファンク、AORといった彼女のルーツに根差したサウンドが特徴的な本作だが、注目は彼女の表現力の高さである。声優がソロデビューして発表する楽曲となるとキャラ声的なものを一面的に前面に押し出すものが多いけれども、ここでは声優の声の幅の広さ、演技力の高さがいかんなく生かされており、声優の強みが音楽のフィールドで正しく発揮されている。にしてもこんな傑作を早見沙織がリリースすることになるとは正直全く予想できなかった。

 

9. Post Malone / beerbongs & bentleys

f:id:vordhosbn:20190614220722j:image

ポストマローンについては正直最初はよく分からなかったのだが、いつの間にか2018年ベストアルバムのトップ10に入れるくらいのお気に入りになっていた。

ポストマローンを評価する記事を見ると、彼の音楽のジャンル的な多面性が取り沙汰されることが多い。いわば「音楽の坩堝」として、ヒップホップからロック、R&B、カントリーに至る音楽的要素がミックスされていることが評価されている。

ただ、彼の多面性は単にジャンル間のクロスオーバー(=横の多面性)だけではなく、時代間のクロスオーバー(=縦の多面性)をも内包しているように思う。90s的グランジオルタナ〜60s的アコースティックサウンド〜現代のトラップミュージックといった具合に、時代を縦横無尽に駆け巡る。ただ、縦横のクロスオーバーがあっても、不思議とアルバムの一体性は損なわれていない。それはメロディのわかりやすさと楽曲の根底にあるトラップビートがアルバムを通じて表現されているからだろう。

 

8. 中村佳穂 / AINOU

f:id:vordhosbn:20190614220735j:image

本作の音楽的な部分の素晴らしさは他に任せるとして、私が非常に興味を持ったのは歌詞の表現の曖昧さだ。例えば"いーんじゃないか、そうとも限らないか"、”きっとね!どうだろう!”、”あれもそれもどれも正しいのかな?”などなど、こういった表現が多用されている。この断定をしない価値判断を避ける一種のユルさは決断主義を回避する90s的でありながら、それでもそれは決して後ろを向いて引きこもるエヴァ的なメンタリティとは一画をなす。

実際に「アイアム主人公」で彼女はこう歌っている。”勇敢な決断をするのもそう勇気 勇敢な決断をしないのもそう勇気”と。ここでは決断主義の回避は決して「後ろ向き」なものとして捉えられていない。曖昧であることもまた一種の決断であるのだ、と。

 

7. 21Savage / i am > i was

f:id:vordhosbn:20190614220749j:image

 

6. BROCKHAMPTON / iridescence

f:id:vordhosbn:20190614220802j:image

ヒップホップグループは数多あれど、これほどにまでメンバーのアイデンティティが噴出しぶつかり合うグループはそうそういなかったんじゃないだろうか。多様なアイデンティティ・価値観がぶつかり合い一つの作品を生み出すプロセスは、まさに2018年の社会のあるべきロールモデルを提供している。

 

5. Spiritualized / And Nothing Hurt

f:id:vordhosbn:20190614220822j:image

本作は、かつて死と生の狭間を彷徨った ジェイソンピアーズが「ここではないどこか」ではなく、「まさにこの世界」で救いを見つけ出す過程のように思えた。「宇宙」という形容で語られることの多いスピリチュアライズドであるが、今作を聴いていると、ありふれた日常への喜びがひしひしと伝わってきて、またとない昂揚感満足感に包まれてしまう。

 

4. Travis Scott / ASTROWORLD

f:id:vordhosbn:20190614220838j:image

indiemusic.hatenadiary.jp

 

3. XXXTentacion / ?

f:id:vordhosbn:20190614220851j:image

つぎはぎに吐露される複雑かつ直截的な感情は、「エモ」という表現に回収してしまうにはあまりにも個人的で痛々しいものであった。昨今「メンヘラ」「エモ」という表現が流行しているが、こうした表現によって個々の精神的痛みを一般化均質化してしまうのは一種の暴力なのではないか、などと考えるきっかけになった。ここにあるのはメンタルヘルスの実像でもなくエモラップの代表でもない。ただ、テンタシオンという強烈な個の発露であり、他でもない「彼の」痛みなのである。

indiemusic.hatenadiary.jp

 

2. Superorganism / Superorganism

f:id:vordhosbn:20190614220915j:image

Superorganismのデビューアルバムは2018年一の衝撃であった。もちろん、雑多な要素をごちゃ混ぜしつつダイナミックにポップという型に落とし込むやり方自体はSuper Furry AnimalsからThe Flaming Lips、そしてMGMTに至るまで様々な前例がある。無責任なほどのポジティブネス、断片的なサウンドコラージュ、サイケデリックな祝祭感etcは彼らとSuperorganismに一致する特徴だ。

しかし、Superorganismが前述の彼らと決定的に違う点がある。それは2018年という時代に対する嗅覚の鋭さであろう。

オロノをはじめとするメンバーのナショナリティの多様性、SNS・ストリーミング時代のメンタリティを体現する彼らの自由奔放な発言&行動、そしてハイパーリアル的なコラージュ満載のmv。こうした要素は小さな物語が乱立し複雑化した10年代的な世界のあり方を(恐らく無意識のうちに)体現している。

だから私は他の何でもないSuperorganismにイマを重ね合わせてしまう。ロボットがGoogle Pixelを持って“OK Google”と喋るCMにSomething For Your M.I.N.D.に起用されているのを見て、妙にしっくりくるなぁと思ったわけだが、Superorganismがイマとミライを結ぶとっておきのなんだとワクワクしてしまう。 

indiemusic.hatenadiary.jp

 

1. Dirty Projectors / Lamp Lit Prose

f:id:vordhosbn:20190614220944j:image

Dirty Projectorsは、デイブロングストレスは、インディーロックを諦めなかった。前作から一年という短いスパンでリリースされた本作Lamp Lit ProseでDirty Projectorsはバンドサウンドへの華々しい回帰を果たした。

歌うように跳ねるギター、楽器のように重層的なコーラスワーク。多彩なサウンドがコラージュのように重なり合っては混ざり合う。そんな万華鏡のような音の喜びに満ち溢れた本作でデイブは見事にUSインディー、ブラックミュージック、ポップミュージックを結びつけたのである。そんな新譜を引っさげてのフジロックでは、何よりもデイブが楽しそうにバンドメンバーと演奏するのが印象的であった。孤独を知った彼が奏でるバンドサウンドは、共に演奏することの喜びに満ちていた。そんなデイブを見ていたら、こっちまで嬉しくなってしまったよ。

indiemusic.hatenadiary.jp

 

 

*1:個人的には東のエデンの咲と神のみのハクアが印象に残っている。

2018年ベストソング50選:TOP 50 TRACKS OF 2018 [50-1]

遅くなりましたが今年もベストソング/アルバム発表します。50位から1位まで、カウントダウン方式です。一アーティスト一曲までとしています。簡単なコメントも添えてみました。去年は背伸びをして目指せピッチフォークを合言葉に?各曲に長文の真面目なコメントを載せようと意気込みましたが、今年は断念して短文コメントになりました。うん、こっちの方が身の丈に合ってる。はい、ということでまずはトラック編から。ではでは。

 (※左=アーティスト名 / 右=曲名)

続きを読む

コラム: rockin'onの年間ベストは本当にガラパゴス?——非英米メディアの年間ベストアルバムまとめ

12月に入り、いち音楽リスナーとして気になるのが、各メディアの発表する年間ベストアルバム。近年ではSNSの発展もあり、大手メディアのみならず個々人が自由に思い思いのベストアルバムを発表するようになりまして、本当に多種多様なバラエティーに富んだランキングが溢れております。(ちなみに私も例に漏れず年間ベストを鋭意製作中です。)

続きを読む

現代アラブ・ポップミュージックの名曲10選[Part.2]-エジプト・ロック他編-

 

ということで、前回記事↓↓

indiemusic.hatenadiary.jp

こちらの続きです。前回はパレスチナ、ヒップホップ中心でしたが、今回はエジプト、ロックバンドを中心に現代アラブポップのオススメ曲を紹介します。

続きを読む