ゆーすPのインディーロック探訪

とあるPのインディーロック紹介ブログ。インディーからオルタナ、エレクトロ、ヒップホップまで。

<フジロック直前特集>フジロック、ケミカルを観るか、トムヨークを観るか。

さて、ついについに7/26から、フジロックが開催されます。

私は金曜日初日にフジロック参加予定なのですが、非常に悩ましいのが各アクトの被り。特に初日のトリはグリーンステージにケミカルブラザーズ、ホワイトステージにトムヨークという必見アクトが被ってしまっていて、いやはや本当に悩ましいタイムテーブルになっています。

かくいう私もタイムテーブルの発表以降、ケミカルかトムヨークか、どちらを観るべきかで昼夜悩んでいる状態です。

ということで、今回はケミカルとトムヨークを色々な観点から比較検討して、どっちを観るか悩んでいる方々をもっと悩ませて道連れにしてしまおう、という記事です。ではでは。

 

①新譜

さて、まずはお互いの新譜の比較から。両者とも今年新譜をリリースしており、どちらも高評価を得ている印象です。

Chemical Brothers / No Geography

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ケミカルの四年ぶりの新譜はこれまでの総決算ともいえる内容に。Got To Keep OnやMAHといった盛り上がること間違いなしのキラーチューンも多数。ライブ映えすること間違いなしのダイナミズム溢れるダンスミュージックが展開されている。ちなみにオープニングトラックEve of DestructionでゆるふわギャングのNENEがフィーチャーされているので、そこも要チェック。 

・Thom Yorke / Anima

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Thom Yorke名義としては2014年のTomorrow Modern Boxes以来となる新譜。独特の世界観は今作でも健在で、すでに2019年ベストの候補にもあげられるほどの高評価を獲得している。前作が断片的なアイディアのコラージュであったのに対し、本作は一枚のアルバムとしてのクオリティを意識しており、その点、ライブパフォーマンスでも一貫性のある完成度の高いものにお目にかかれるかも知れない。

 

②ヴィジュアルパフォーマンス

お次はライブには欠かせないヴィジュアル演出に関して。ライブの臨場感を醸成するための大事なファクターです。

・ビートと同期するライブ演出

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こちらは直近6月に行われた世界最大級の野外フェス=グラストンベリーでのライブパフォーマンス映像。とにかく見てくれればお分かりかと思うが、映像とリズムの一体感が見事で気持ち良い。これを真っ暗な野外で爆音と共に体験できるなんて、本当に楽しみすぎる。

 ・トムヨーク×タリクバリが魅せる映像演出

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今回のトムヨークの出演名義をよく見ると、”Thom Yorke Tomorrow Modern Boxes”となっていることに気づく。この名義、実はトムヨーク&ナイジェルに加え、ヴィジュアルアーティストのタリクバリを迎えた3人体制であることを示している。上は彼のインタビュー映像。彼の描く独創的なヴィジュアルイメージがトムヨークの歌声と混じり合う様は間違いなくスペクタルな体験だろう。

 

③ステージ環境

ケミカルはグリーンステージ、トムヨークはホワイトステージ。それぞれにそのステージでなければならない理由があったりなかったり。

フジロック×ケミカルにハズレなし

過去何度もフジロックに出演を果たし、グリーンステージを盛り上げてきた彼ら。前回出演した2011年のフジロックのパフォーマンスはDVD化されているのだが、これが彼らにとって初めての映像作品となっており、ケミカルとフジロックの信頼関係の厚さが伝わってくる。まさに、ケミカル×フジロックにハズレなし。今年も最高のライブ空間になること間違いなし。
fujirockexpress.net

・ホワイトステージを逆オファー?

トムヨークがホワイトステージ?入場規制待った無しじゃん?私もそう思ってました。ではなぜトムヨークの出演はキャパ的に無理があると思われるホワイトステージなのか。その答えはトムヨーク本人が音響に定評のあるホワイトを希望したから、だそうな。トムヨーク本人にそう言われてしまったらもう美しい音響を期待するしかないでしょう。神秘的な空間でトムヨークの世界観にどっぷり浸かる貴重なチャンスですね。

fujirockers.org

 

④前後アクト

さて、ここまでケミカルとトムヨークを比較してきましたが、それだけがどちらを観るかを決める要素ではありません。大事なのは他のアクトとの関係。さて、これもまた悩ましい。

・Mitskiからケミカルへ 

ケミカルを選んだ場合、エルレやミツキを確実に観ることができます。エルレは混雑必須ですので、そのままエルレ→ケミカルとグリーンステージに残るのもアリですが、是非ミツキを見てほしい。ミツキは今年で一旦ライブ活動を休止すると発表しているので、またミツキを観ることのできる機会は随分先まで無いかもしれません。

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・Tychoからトムヨークへ

しかし、そのミツキの裏Tychoも見逃せません。Tychoで美しく、また優しいエレクトロニカの音像に魅了され、そのままトムヨークへなだれ込むのは本当に魅力的な選択肢だと思います。また、トムヨークは入場規制がかかることが予想されるので、Tychoの時間帯からホワイトにいることで余裕をもってトムヨークに臨むことができます。

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ということで、最後微妙に話がズレましたがケミカルとトムヨークのお話でした。優柔不断な私は結局直前まで決められなさそうな気が…(笑)

 

ということでいよいよフジロックが始まります。皆さん、体調に気を付けて思い切り楽しみましょう!!ではでは。

 

え、ルミニアーズの新譜も素晴らしいって??(第三の刺客)