ゆーすPのインディーロック探訪

とあるPのインディーロック紹介ブログ。インディーからオルタナ、エレクトロ、ヒップホップまで。

ミリオンライブが走り続けた五年間―Song Review : UNION!! / 765 MILLION STARS

ミリオンライブが走り続けた五年間

楽曲レビュー : UNION!! / 765 MILLION STARS (2018)

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・ミリオンライブの五年間

ミリオンライブというコンテンツは、コンテンツ開始以降その軸を「音楽」に依ってきた。声優陣の歌唱力・表現力の高さを生かし、次々と優れた楽曲を生み出し、周年ライブではその実力をいかんとなく発揮してきた。

今や順風満帆に見える彼女たちだが、ここに至るまでには様々な困難があった。映画版アイドルマスターでの初登場時の評判は決して良くなかったし、765ASライブにゲスト参加した彼女たちが緊張で押し潰されそうになりながら歌う姿は今でも印象に残っている。

ミリオンライブとしての周年ライブにも、困難は付いて回った。1stライブでは演者の一人が体調不良でライブを欠席せざるを得ない状況に追い込まれたし、2ndライブではSentimental Venusでの音響トラブルが発生した。

しかし、こうした困難を彼女たちは、幾度となく乗り越えてきた*1。そして、ピンチをチャンスに変え、一つ一つ、階段を登ってきた。

そんな彼女たちは、4thライブで見事に武道館公演を成功させ、一つの到達点にたどり着いた。サービス開始からずっと掲げられてきた当時は大きすぎるとも思われた目標=武道館でのステージを見事に単独公演として成し遂げ、「夢」を叶えて見せたのである。

だが、目標を達成した彼女たちは、そこで立ち止まることはなかった。4thライブ以降、ミリオンライブは新たな局面に入っていくこととなる。

 

・5thライブとミリオンライブの新たなる門出

765ASとの合同ライブ、新メンバー(アイドル+事務員)の加入、そしてミリシタのシリーズ開始、一方でグリー版ミリオンライブのサービス終了など、4thライブが終わってからの一年の間にミリオンライブは目まぐるしい展開を見せた。そんなミリオンライブの一年を総括するライブとして、さらには新たなミリオンライブのnew visionのお披露目として、5thライブは位置づけられた。

そこで歌われた新曲が、この"UNION!!"だ。

5thライブの初日に初聴した限りでは、正直、あまり印象に残る曲とは言えなかった。実感として非常にムビマスの楽曲に近いな、と思う程度で、よくあるアイマスの全体曲だとしか思わなかった。ただ、5thライブ2日目、この日もライブの終盤にこのUNION!!が披露されたのだが、この時の印象は微妙に変わっていた。あれ、こんなにグッとくる曲だったっけ、と。

この感覚はあの時と同じだった。それは、映画アイドルマスターのラストで、M@STERPIECEを初めて聴いた時の、そしてブルーレイで改めて二度目に聴いた時の、感覚だった。

個人的には、アイマスの全体楽曲には二つの楽曲パターンがあると思っている。一つがREADY!!や自分REST@RTといった楽曲で、一回聞いただけで耳から離れなくなるような、そんなキャッチ―で誰にでも勧められる楽曲だ。そして、もう一つがM@STERPIECEや約束(さらには歌マスもこちらに入ると思っている)といった楽曲だ。これらの楽曲は、決して「一回聞けばもう虜になる」といった様なイメージではない。そこまでキャッチ―でわかりやすい、という感じでもない。恐らくアイマスを知らない人に勧めてもあまり頭に残らないだろう。だが、アイマスを追いかけてきた人にとっては、アイマスが好きな人にとっては、たまらなく刺さる、そんな楽曲だ。

UNION!!は、個人的にはまさしく後者の代表のように思う。UNION!!には、アイマス好きのための仕掛けが沢山詰まっているのだ。虹色ミラクルを模した振りがあったり、これまでの全体曲(Thank You!, Welcome!!, Dreaming!)のタイトルが歌詞に散りばめられていたり(それぞれ、ありがとう、歓迎、夢と日本語になっていますが)。まあ、昔からアイマスはこういう仕掛け、小ネタ仕込みが非常に上手いことで有名ですが。こういった要素が熱狂的なファン(プロデューサー)を生んでいる要因なのだろう。もちろん、だからと言って、UNION!!が新規層を無視しているかといえばそういうわけでは決してないが。

 

 

私がアイマスに出会ってから随分と年月が経ち、アニメ・ゲームを取り巻く環境は劇的に変化してきた。所謂「オタク蔑視」の状況もだいぶ良くなったと思うし、アイマスに向けられる目線も変わってきた。そうした中でアイマスは今やアニメ・ゲーム界のトップ、中心にあるコンテンツにまで登りつめた。

こうした環境の変化は、音楽好きの皆様に、アイマス楽曲のクオリティの高さを知ってもらう絶好のチャンスだと思っている。Maison book girlやゆるめるモ!といったアイドルが音楽好きに認められるようになってきたように、アイマスも、楽曲の良さを武器に音楽好きの皆様に好きになってもらえるのではないだろうか。確かにアイマスには敷居が高い(というか近寄りがたい)イメージが強いかもしれない。だが、実際に楽曲を聴いて貰えば、その魅力はわかってもらえるんじゃないか。ミリオン楽曲を聴いていると、そんな風に思う。

 

  

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ということで、今回ついにアイマスのレビューに手を出してしまいました…笑。まあわかって頂ける方には分かるかもしれませんが、実はこのブログタイトル「ゆーすPのインディーロック探報」はアイマスのオマージュです。まあいつもとだいぶ毛色の違うチョイスですがお手柔らかに…笑

 

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*1:1stライブでは、二日目の後半に、その演者さんがなんとか間に合わせ、登場。2ndライブでは、カラオケの音が切れてしまうというトラブルに、咄嗟のアカペラ歌唱でリカバー。