ゆーすPのインディーロック探訪

とあるPのインディーロック紹介ブログ。インディーからオルタナ、エレクトロ、ヒップホップまで。

相互的であるということーDisc Review : Dirty Projectors / Bitte Orca

相互的であるということ Disc Review : Dirty Projectors / Bitte Orca (2009) Animal CollectiveのMerriweather Post Pavilion、Grizzly BearのVeckatimest、そして、このDirty ProjectorsのBitte Orcaーー2009年という年は、ブルックリン勢が世界を圧巻し…

夏に聴きたいインディーロックアンセム10選 [part2]

どうもゆーすPです。ついに夏本番、暑い日々が続いております。 今日はそんな夏に聴きたい、インディーロックのアンセムをご紹介。特に是非夏フェスで(主に私が)聴きたい、踊りたい曲をチョイスしました。

世界の終わりと日常と君とーDisc Review : lyrical school / WORLD'S END

世界の終わりと日常と君とーDisc Review : lyrical school / WORLD'S END (2018) guidebook以降2年ぶりのフルアルバムにして新体制後としては初となるフルアルバム。アルバムタイトルのWORLD'S ENDが端的に示している様に、本作は世界の終わりに直面した僕と…

2018年上半期ベストトラック10選 : TOP 10 TRACKS OF 2018 (JAN-JUNE)

ということで、前回に引き続き2018年上半期ベストです。今回はトラック編。前回同様ランキングはつけておらず、以下アルファベット順となっております。 ではでは。

2018年上半期ベストアルバム10選 : TOP 10 ALBUMS OF 2018 (JAN-JUNE)

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。6月が終わり梅雨が明け、早くも一年の半分が経過しました。ーということで、今年も2018年の上半期にリリースされた新譜の中で個人的お気に入りの曲・アルバムをそれぞれ10曲・10枚づつ紹介したいと思います。それでは、今…

さよなら、自分だけの世界ーSong Review : James Blake / Don't Miss It

さよなら、自分だけの世界 ソングレビュー : James Blake / Don't Miss It iPhoneのメモを模したジャケット写真とミュージックビデオが印象的なJames Blakeのニューシングル。1月にリリースされたシングル"If The Car Beside You Moves Ahead"以来約4ヶ月ぶ…

<祝>ブログ開設1周年!!

どうもゆーすPです。 実は本日5/27で、当ブログは開設から1周年を迎えました! いつも閲覧していただき、スターをいただき、本当にありがとうございます。そんな「見てくださる人がいる」「評価してくださる人がいる」という実感が私のブログ執筆の一番の支…

シンギュラリティ——技術的特異点の向こう側―Disc Review : Jon Hopkins / Singularity

シンギュラリティ——技術的特異点の向こう側 Disc Review : Jon Hopkins / Singularity (2018) 「電子音という無機質的な音によって作られた音楽が、自然や生命といった有機的なテーマを表現する」ということに、我々はもはや違和感を覚えることは無くなって…

ゆーすPが選ぶThe Killersの隠れた名曲10選

どうもゆーすPです。ついに、我らがキラーズの5年ぶりの来日公演が決定しました!この来日決定を祝して、今回は「ゆーすPが選ぶキラーズの隠れた名曲10選」です。「隠れた名曲」とのタイトルから分かるように、定番曲、有名曲は外しております。そのため、「…

「一体で一枚岩の黒人社会」という幻想ーSong Review : Childish Gambino / This is America

「一体で一枚岩の黒人社会」という幻想 Song Review : Childish Gambino / This is America (2018) ・"This is America"の衝撃 銃で人を躊躇いなく撃ち殺す。 撃ち殺された死体は何事もなかったかのように回収される。 銃を撃った張本人(ガンビーノ)は何事も…

"普遍的感情"なるものは存在するのかーAnime Review : ダーリン・イン・ザ・フランキス/DARLING in the FRANXX

"普遍的感情"なるものは存在するのか Anime Review : ダーリン・イン・ザ・フランキス/DARLING in the FRANXX (第1クール:1-13話) 人間とは何か。この簡単に答えられそうでなかなか難しい問いは、古代から現代に至るまで、常に人々の頭を悩ませてきた。近代…

<報告>月間pv1000人突破!

どうもゆーすPです。 タイトルの通り、今回はちょっとした報告です。

「私とあなた」の世界を超えてーDisc Review : Beyonce / Lemonade

「私とあなた」の世界を超えて Disc Review : Beyonce / Lemonade (2016) どうも、ゆーすPです。先々週のコーチェラでのビヨンセがあまりにも圧倒的すぎて、以降、ひたすらLemonadeを聴いていました。ということで今日は突然ですが、ビヨンセのLemonadeのレ…

クールに、情熱的に、愛を歌うーLive Report : Phoenix 2018 4/24 @ 豊洲PIT

クールに、情熱的に、愛を歌う Live Report : Phoenix 2018 4/24 @ 豊洲PIT 昨今、日本に蔓延る「フランス信仰」なるものが話題となっている。『フランス人は10着しか服を持たない』『フランス女性は太らない』『フランス人の部屋にはゴミ箱がない』などの多…

今年の夏は、彼らに決めた!ーSong Review : Friendly Fires / Love Like Waves

ついに待望の新曲が発表された。彼らの純粋な新曲としては((実は、Andy WeatherallとTimothy J Fairplayによるユニット、The Asphodellsとのコラボ名義で2014年にシングル"Before Your Eyes/Velo"を発表している。))なんと7年ぶりだという。いやはや、それに…

緩く、メロウに。ーDisc Review : Rejjie Snow / Dear Anime

緩く、メロウに。 Disc Review : Rejjie Snow / Dear Anime (2018) どうも、ゆーすPです。今回は期待の新人、アイルランド出身のラッパーRejjie SnowのデビューアルバムDear Animeを紹介します。久しぶりに今回はショートレビューです。(これに関してはBomba…

孤独なカリスマか、残虐な犯罪者かーDisc Review : XXXTentacion / ?

孤独なカリスマか、残虐な犯罪者か Disc Review : XXXTentacion / ? (2018) 最近、このXXXTentacionの"?"をひたすら繰り返し聴いているのだが、私はこの作品がいまいちよくわからない。作品を通して纏わりつくタイトルの"?"に象徴されるようなアブストラクト…

彼女たちはガラスを割ることができないーSong Review : 欅坂46 / ガラスを割れ!

彼女たちはガラスを割ることができない Song Review : 欅坂46 / ガラスを割れ! 「彼女たちはガラスを割ることができない」などと書くと、彼女たちのメッセージを真っ向から否定しているように捉えられてしまうかもしれないがそうではない。私がこう書くのは…

日常と非日常、現実と理想ーDisc Review : Superorganism / Superorganism

日常と非日常、現実と理想 Disc Review : Superorganism / Superorganism (2018) 私たちは音楽を携帯する。ウォークマンで、iPodで、スマホで、電車の中でも散歩中でもどこでも、音楽を聴くことができる世の中にいる。そんな現代社会において、音楽は非常に…

「ヒップホップアイドル」を見つめなおすーSong Review : lyrical school / つれてってよ

「ヒップホップアイドル」を見つめなおす Song Review : lyrical school / つれてってよ (2017) "Take me out" ――昔はThe Smiths*1から近年ではFranz Ferdinand*2まで、古今東西様々なアーティストによって紡がれてきたなんて事のない一節。でも、そんな手垢…

誰よりも説得力のある、責任のある”オールライト”ーSong Review : Kendrick Lamar / Alright

誰よりも説得力のある、責任のある”オールライト” Song Review : Kendrick Lamar / Alright (2015) "we gon' be alright"と、彼は繰り返し歌った。シカゴで行われたトランプ氏の選挙集会に反トランプ派が押し寄せ、シュプレヒコールとして”we gon’ be alrigh…

2017年ベストアルバム50選:TOP 50 ALBUMS OF 2017 [50-1]

2017年ベストアルバム50選:TOP 50 ALBUMS OF 2017 [50-1] どうもゆーすPです。早いものでもう2月です。もういい加減2018年モードにならんといけないのですが、2017年の総括第二弾ということで、今回は「アルバム編」です。ということで、ちぇけらっちょい*…

2017年ベストソング50選:TOP 50 TRACKS OF 2017 [50-1]

2017年ベストソング50選:TOP 50 TRACKS OF 2017 [50-1] 皆様、あけましておめでとうございます!どうも、ゆーすPです。2017年も早いもので終わり、2018年となりました。昨年は皆様本当にありがとうございました。今年も本ブログを是非是非よろしくお願いい…

クリスマスに聴きたい名曲10選

どうもゆーすPです。今日はクリスマスイブ。皆さんはいかがお過ごしですか。え?このブログ見てる?なんだその寂しいクリスマスは!あ、待って、行かないで、嘘です嘘です。とりあえず最後まで見ていってください!! ということで今日はタイトルの通り、ク…

マイケル・アンジェラコスの進化と深化―Disc Review : Passion Pit / Tremendous Sea of Love

マイケル・アンジェラコスの進化と深化 Disc Review : Passion Pit / Tremendous Sea of Love (2017) 「明るく煌びやかなエレクトロポップ」ー2009年にリリースされた彼らの1stアルバムを一言で表すとすれば、そんな言葉が適切だろう。80年代的なエレクトロ…

複数の理想と一つの現実ーDisc Review : Radiohead / In Rainbows

複数の理想と一つの現実 Disc Review : Radiohead / In Rainbows (2007) "IT'S UP TO YOU"(すべてはあなた次第)ー2007年10月10日、レディオヘッドの公式ホームページ上に掲載された一文は瞬く間に話題を集め、多くのメディアによって取り上げられた。こう…

過剰の美学が生んだ大団円ーLive Report : MUSE 2017 11/14 @横浜アリーナ

過剰の美学が生んだ大団円 Live Report : MUSE 2017 11/14 @横浜アリーナ ー「装飾、壮大、うぬぼれ、プログレッシヴ・ロック。それが現代の音楽の風景をだめにする4つの罪だ。そして、イギリスのテインマスでレコーディングされた苦悩のロッカーたちミュー…

曲名に"November"が含まれている11月に聴きたい名曲10選

どうもゆーすPです。近頃グンと寒くなってきました。気づいたらもう11月なんですね。個人的にこの11月ってあれなんですよね、月の中で一番印象が薄い。(11月誕生日&11月好きの皆様すいません) なんだか大きなイベントもなく、それでいてこのひと月は過ぎる…

「希望」は「意志」へと変わっていくーDisc Review : LOCAL SOUND STYLE / HOPE

「希望」は「意志」へと変わっていく Disc Review : LOCAL SOUND STYLE / HOPE (2009) どうも、ゆーすPです。前回、久しぶりに邦楽の記事を書いていたら、邦楽アーティストの記事を描きたい欲が高まってしまった結果、今回も邦楽アーティストの記事です。し…

優しくて暖かい、愛の歌ーDisc Review : 豊崎愛生 / Love letters

優しくて暖かい、愛の歌 Disc Review : 豊崎愛生 / Love letters (2013) 昨晩、ツイッターのトレンドに懐かしい人物の名前が。はい、そうです。豊崎愛生さんです。この度ご結婚を発表されたのことで、ツイッターではその話題で持ちきりでした笑。しかしなが…