インディーロックを諦めない
Disc Review : Dirty Projectors / Lamp Lit Prose (2018)
Dirty Projectorsは、デイブロングストレスは、インディーロックを諦めなかった。前作から一年という短いスパンでリリースされた本作Lamp Lit ProseでDirty Projectorsはバンドサウンドへの華々しい回帰を果たした。
続きを読むインディーロックを諦めない
Disc Review : Dirty Projectors / Lamp Lit Prose (2018)
Dirty Projectorsは、デイブロングストレスは、インディーロックを諦めなかった。前作から一年という短いスパンでリリースされた本作Lamp Lit ProseでDirty Projectorsはバンドサウンドへの華々しい回帰を果たした。
続きを読むどうもゆーすPです。私事ですが、先日フジロックに行ってまいりました。心配していた天気ですが、なんとか台風も直撃を免れ、夜には月が顔をのぞかせる一瞬も。行くまではチケットが高いだとか準備が面倒だとか苗場遠いだとかグチグチ言っておりましたが、行ってしまえば来たかいがあったとしみじみ。ということで、今回は簡単なフジロック各アクトの感想です。チラ見・途中抜けのアクトは除いてがっつり見た四アクト(Anderson .Paak、Dirty Projectors、Vampire Weekend、Chvrches)分だけ書きました。ちなみにボブディランへの言及はないので注意*1。
*1:ボブディランの時間帯にグリーンステージの後ろの隅っこのほうで体育座りで爆睡してたとか言えない…
ニューヨークの光と闇
Disc Review : Vampire Weekend / Modern Vampires of the City (2013)
今回取り上げるのはVampire Weekendが2013年にリリースした3rdアルバム"Modern Vampires of the City"。この印象的なアルバムタイトルは、ジャマイカのレゲエミュージシャンJunior Reidの名曲"One Blood"の一節、"Modern Vampires of the City, Hunting blood, blood, blood"(街にいる現代の吸血鬼は、血を狩っている、ただひたすらに)"から採られたものだ。
そして、本作のジャケット写真は1966年に撮影されたという霧が立ち込めたニューヨークのモノクロ写真が用いられている。当時のNew York Timesの表紙にも掲載されたというこの一枚の写真は、深刻な空気汚染による霧がどこかディストピア的な雰囲気を醸し出しており、シュールレアリズム的イメージはSFチックな浮遊都市を連想させる。
続きを読む相互的であるということ
Disc Review : Dirty Projectors / Bitte Orca (2009)
Animal CollectiveのMerriweather Post Pavilion、Grizzly BearのVeckatimest、そして、このDirty ProjectorsのBitte Orcaーー2009年という年は、ブルックリン勢が世界を圧巻したなんとも奇妙な年だった。世界の趨勢や流行を気にも止めず、コマーシャルな商業音楽からも一歩距離を置き、ただ自分のアートを追求する。そんなブルックリン勢の姿勢は、逆説的に、反グローバリズムや消費社会への疑念が広がる社会との符号を見せ、結果的に世界的なポピュラリティーを獲得するに至った。
続きを読む